こんにちは、ナイルです。
今回はGolf7で発生した「リアハブベアリング異音」の修理事例をご紹介します。
試運転すると、速度に応じて「ゴー」「ウォー」といううなり音が発生していました。
ハブベアリングは消耗部品のため、走行距離が増えると異音が発生することがあります。
今回はリアハブベアリング交換作業の流れと、ハブベアリング故障の見分け方について解説します。
この記事はこちらのYouTubeの記事版です。
👉ゴーッと唸る異音の正体…ハブベアリング交換修理しました
ハブベアリングとは?

ハブベアリングは、タイヤとハブを滑らかに回転させるための重要な部品です。
ベアリング内部にはグリスが封入されており、
- 回転抵抗を減らす
- 車両重量を支える
- ステアリング操作を支える
といった役割があります。
劣化すると内部グリスが減少し、ベアリング内部にガタや抵抗が発生します。
その結果、
- ゴー音
- ウォー音
- ゴロゴロ音
などの異音が発生します。
Golf7はハブベアリング故障が比較的多い
Golf7ではハブベアリング交換のご相談が比較的多くあります。
特に多いのはフロント側です。
体感的には、
- フロント:約80〜90%
- リア:約10〜20%
程度でしょうか。
フロントは、
- 車重負荷
- ステアリング操作
- ブレーキング荷重
などの影響を受けるため、どうしても負担が大きくなります。
ハブベアリング異音の見分け方
タイヤノイズとハブベアリング異音は非常によく似ています。
そのため診断には少しコツがあります。
走行中に軽くハンドルを切る
一定速度で走行しながら、
- 右へ少し切る
- 左へ少し切る
という操作を行います。
その際に音が変化する場合は、ハブベアリングの可能性が高くなります。
逆に音がほとんど変わらない場合は、
- タイヤの偏摩耗
- ロードノイズ
が原因であることもあります。
リアハブベアリング交換の流れ


ブレーキ周りを取り外す
まずは、
- ブレーキキャリパー
- キャリパーブラケット
- ブレーキローター
を取り外します。
このため、
- ブレーキパッド交換
- ブレーキローター交換
を同時に行うと工賃を節約できるケースがあります。
ローターを取り外す
ローターを外すと、ハブベアリング本体が見えてきます。
Golf7のリアハブベアリングは比較的整備性が良く、フロントほど大掛かりな作業にはなりません。
センターキャップを取り外す
中央のダストキャップを取り外します。
本来は専用工具を使用しますが、交換前提の場合は取り外しやすい方法を選択することもあります。
重要なのは組み付け時です。
キャップが斜めに入ると、
- 水侵入
- グリス劣化
- ベアリング寿命低下
につながるため注意が必要です。
センターボルトを取り外す
リアハブベアリング固定ボルトを取り外します。
このボルトはかなり強い締付トルクで固定されているため、
長いスピンナーハンドルを使用して取り外します。
整備マニュアルでは、
- 緩める時も
- 締める時も
インパクトレンチ使用不可となっています。
Golf7のリアハブベアリングは圧入不要
Golf7リアハブベアリングの大きな特徴は、
圧入作業が不要
という点です。
フロント側のようにプレス作業が必要ないため、比較的交換しやすい構造になっています。
ボルトを外すだけでユニットごと取り外せます。
今回使用したハブベアリング

今回使用したのはFAG製。
FAGはVW純正OEM供給メーカーとしても有名で、
- 信頼性
- 耐久性
- 品質
ともに非常に高いメーカーです。
センターボルトは必ず新品交換
ハブベアリング交換時はセンターボルトを必ず新品へ交換します。
理由は締付方法にあります。
Golf7リアハブベアリングの締付トルク
締付規定は、
200Nm+180°
です。
これはボルトを伸ばして締め付ける「角度締め」方式です。
一度伸びたボルトを再利用すると、
- 締付不足
- 緩み
- 破損
のリスクがあるため新品交換が必須です。
180度角度締めはかなり大変

200Nmまで締め付けた後、
さらに180度回転させます。
かなり大きな力が必要で、体重をかけてもなかなか回りません。
そのためマーキングを行い、
正確に180度締め付けます。
交換後の状態
交換後は異音も解消。
取り外したハブベアリングを確認すると、
- 回転が重い
- 引っ掛かりがある
- グリス切れの症状
が見られました。
やはり内部劣化が進行していたようです。
ハブベアリング交換と同時作業がおすすめ

今回のような作業では、
- ブレーキパッド
- ブレーキローター
を同時交換すると工賃を節約できます。
すべて同じ場所を分解するため、後から別作業で行うより効率的です。
まとめ
Golf7では8万km〜10万km前後からハブベアリング異音が発生するケースがあります。
症状としては、
- ゴー音
- ウォー音
- ゴロゴロ音
が代表的です。
特にフロント側が多いものの、今回のようにリア側が故障するケースもあります。
異音を放置すると症状が悪化するため、早めの点検・交換がおすすめです。
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