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今回は、Audi A6の湿式7速S-tronicオイル交換作業の詳細をお届けします。過去の動画では、乾式7速DSG、湿式6速DSG、湿式7速DSGについてご紹介しましたが、今回は湿式7速S-tronicの交換手順と、オートマチックオイル交換の際の注意点について詳しく解説します。
S-tronicとDSGの違い
まず、S-tronicとDSGの違いについて簡単に説明します。AudiのS-tronicは、フォルクスワーゲンのDSGと基本的には同じ技術ですが、レイアウトが異なります。具体的には、フォルクスワーゲンのDSGは横置きエンジンに対応しているのに対し、AudiのS-tronicは縦置きエンジンに対応しています。今回作業するAudi A6は縦置きエンジンのレイアウトになっています。
オートマチックオイル交換の重要性
オートマチックオイルの交換は定期的に行う必要がありますが、特に過走行の車の場合、オイル交換には注意が必要です。過走行車のオートマチックオイル交換が推奨されない理由は、オイルパン内部の鉄粉が新しいオイルと撹拌され、トランスミッションにダメージを与える可能性があるためです。
S-tronicオイル交換手順
- オイルの排出
- ドレーンボルトを外し、オイルを排出します。
- フィルター交換
- S-tronicには2つのフィルターがあります。外側のフィルターを取り外し、新しいフィルターに交換します。
- オイルパンの取り外し
- オイルパンのボルトを緩めて取り外します。内部には鉄粉を吸着するためのマグネットがあり、これを清掃します。
- オイルパンとマグネットの清掃
- オイルパンとマグネットを綺麗に清掃し、再び取り付けます。
- 新しいフィルターの取り付け
- 内部のフィルターを新しいものに交換し、オイルパンを再取り付けます。
- オイルの注入
- ドレーンボルトを締め、上部の注入口から新しいオイルを注入します。専用のアダプターを使用し、重力を利用してオイルを注入します。
- エンジン始動とシフト操作
- エンジンを始動し、シフトを一通り操作します。オイル温度が35度から45度になるまで待ち、適切な油量を確認します。
- 最終確認
- オイル量が適切であることを確認し、ドレーンボルトを規定トルクで締め直します。
過走行車のオートマチックオイル交換の注意点
過走行車の場合、オイル交換を行う際には必ずオイルパンを外し、マグネットやフィルターの清掃を行うことが重要です。これを怠ると、内部の鉄粉が新しいオイルと撹拌され、トランスミッションに重大なダメージを与える可能性があります。
まとめ
今回の作業で、Audi A6の湿式7速S-tronicオイル交換の手順と注意点について詳しく解説しました。オイル交換は定期的に行うべきですが、過走行車の場合は特に慎重に行う必要があります。
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