みなさんこんにちは。
ナイルの平田です!
今回は、1997年式 Golf3のオーバーヒート修理についてご紹介します。
この車両はワンオーナーのお客様のお車で、昨年ナイルで車検とメンテナンスを実施した個体です。
今回は「オーバーヒートした」ということで入庫しました。
点検していくと、単なるクーラント漏れだけではなく、冷却水がラジエーター側へ循環していないことが分かりました。
そこで今回は、オーバーヒートの原因として非常に多い
- ウォーターポンプ
- サーモスタット
この2つのうち、今回はサーモスタット不良だった事例を解説します。
この記事はこちらのYouTubeの記事版です。
👉【オーバーヒートの原因】サーモスタットの交換修理
今回の症状|クーラント漏れ+水が回っていない
最初に確認できたのは、プラスチックフランジからのクーラント漏れでした。
フランジは当然交換が必要だったのですが、それだけでは終わりません。
交換後にエンジンをかけて様子を見ると、
どうも冷却水がうまく循環していないという状態でした。
つまり、
この流れから、サーモスタットを強く疑いました。
サーモスタットとは何か?
サーモスタットは、冷却水をラジエーターへ流すかどうかを温度で制御する部品です。
エンジンが冷えている時はサーモスタットが閉じていて、冷却水はエンジン内部を優先して回ります。
そして一定温度まで上がるとサーモスタットが開き、ラジエーター側にも冷却水が流れるようになります。
今回のGolf3では、サーモスタットに87℃の表示がありました。
これは、87℃前後で開く設計という意味です。
今回の故障内容|開くべき温度で開かない
今回の不具合は非常にシンプルで、
87℃になってもサーモスタットが開かない
これが原因でした。
本来なら、
という流れになるはずです。
ところがサーモスタットが閉じたままだと、冷却水がラジエーターへ行けません。
するとエンジン内部だけで熱がこもり、オーバーヒートにつながります。
実験で確認|お湯につけて開くかを見る
今回の動画では、古いサーモスタットと新品サーモスタットを使って、実際に開くかどうかの確認も行っています。
方法はシンプルで、
というものです。
結果は明確でした。
新品サーモスタット
温度が上がると、しっかり隙間ができて開く
不良サーモスタット
温度が上がっても、ほとんど開かない
この比較で、古い方は完全に不良と判断できました。
サーモスタット不良はGolf3だけの話ではない
今回の車両はGolf3ですが、サーモスタット不良はこの世代だけの話ではありません。
実際には、
- Volkswagen各車種
- 国産車
- 輸入車全般
で、かなり定番のトラブルです。
ナイルの現場感覚でも、
水回りトラブルの中ではかなりよくある部類です。
サーモスタットには2つの壊れ方がある
サーモスタットは、今回のように閉じたまま壊れるケースだけではありません。
1. 閉じたまま壊れる
- ラジエーターに水が回らない
- オーバーヒートする
- 今回はこちら
2. 開いたまま壊れる
- 暖機しても水温が上がりにくい
- 冬場にヒーターが効きにくい
- オーバークール気味になる
つまり、水温が高すぎる時だけでなく、なかなか90℃まで上がらないという場合も、サーモスタット不良を疑う価値があります。
こんな症状があれば要注意
以下のような症状がある場合は、サーモスタットや水回りの点検をおすすめします。
これらはすべて、
- サーモスタット
- ウォーターポンプ
- ラジエーター詰まり
などの異常で起こる可能性があります。
まとめ|オーバーヒート時はサーモスタットも疑う
今回のGolf3では、
という流れで、オーバーヒートの原因が特定できました。
ポイントをまとめると、
ということです。
ナイルからひとこと
オーバーヒートというと、つい
- ラジエーター
- ウォーターポンプ
- クーラント漏れ
に目が行きがちですが、サーモスタット不良もかなり多いです
特に古い車だけでなく、比較的新しい車や国産車でも普通に起こります。
水温がおかしいと感じたら、早めに点検してあげるのがおすすめです。
👉 公式LINEから
「氏名・車種・年式・症状」を送っていただくと
スムーズにご案内できます。
この記事の深掘り記事もおすすめ
👉サーモスタット不良で起きるオーバーヒートの原因と点検方法 ― 冷却循環を止める小さな部品の重大な役割
※外部サイト:海と風とトマト
▼ナイルプラスのサービス詳細▼
ナイルメカチャンネル
エンジン動画
ナイルメカチャンネルのブログ版はこちら(タップで一覧表示)
異音
警告灯
冷却系
コンピュータチューニング











