みなさん、こんにちは!ナイルメカチャンネル(ブログ版)です。
今回のテーマは、VWトゥーランで見つかったDSGメカトロ(メカトロニクス)部分のオイル漏れ修理について。
「メカトロからオイルがにじんでる…?」という欧州車オーナーの方、必見です。
今回の症状:車検入庫で発覚したメカトロのオイル漏れ
メカトロ部分のオイル漏れは、VW・アウディ車のDSG(Sトロニック)で割とよく見られるトラブル。
放置するとシフト不良やクラッチ不調の原因になるため、早めの修理がベストです。
そもそも“メカトロニクス”とは?
今回の作業内容
1. メカトロの脱着&ガスケット(パッキン)交換
- メカトロ基板(ECU部分)の取り外し
- メカトロを開けると、まず基板が登場。
- ここにイモビライザー(盗難防止の機能)が入っているモデルもあり、取り扱い要注意。
- ガスケット類が何カ所かあるため、古いものを全て交換します。
- オイルパン(メカトロニクス下部)の取り外し
- メカトロを覆っているアルミ製のオイルパンを外し、中をチェック。
- ガスケット面をきれいに清掃してから、新しいガスケットに交換。
- リコール対象になった“アキュムレーター(油圧を蓄える部品)”の割れなどもこの時に要確認。
- クラッチピストンまわりのOリング交換
- クラッチを油圧でつなぐピストン部にあるOリングやブーツなどを交換。
- ここが劣化するとクラッチ滑りや油漏れにつながるため、重要ポイント!
- 新しいガスケットを正しいトルクで締め付け
- アルミ製ボルトやオイルパンのボルトは、規定トルク(10Nmなど)で均等に締める。
- 最後にメカトロ専用オイル(ハイドロリックオイル)を適量入れて、組み付け完了。
メカトロオイルは「交換必須」ではない?
- DSGオイル(ギアの潤滑用)の交換は、定期的に行うことでシフトフィールが改善するのは有名。
- しかし、メカトロ内の油圧用オイルは通常、消耗が少なく“交換不要”と言われることが多いです。
- ただし、今回のようにメカトロを開ける際はオイルを抜く必要があるため、自然と交換になるわけですね。
修理後のポイント
- オイル漏れ再発がないかチェック
- ガスケット交換後、しばらく走行して下回りを確認。
- 漏れがなければOK。
- クラッチ・シフトの調整(基本調整)
- 取り付けた後は診断機(VCDS等)で基本調整を行い、クラッチの作動やギアの学習をリセット。
- 定期点検が大事
- メカトロは重要保安部品の一部。車検や点検時には油脂漏れがないか必ず確認を!
まとめ:メカトロニクスのオイル漏れは早め対処が吉!
- DSGメカトロからオイルがにじんでいるのを見つけたら
- 放っておくとトランスミッション関連のトラブルに発展する可能性大。
- ガスケット&Oリング類を交換すれば基本的には再発防止できる!
- 「なんか変速ショックが大きい」「クラッチつながりが変」という方も、一度点検をオススメします。
今回の作業もナイルプラス&Deemarkにお任せ!
「メカトロが故障してるかも?」「オイルが漏れてるみたいだけど原因が分からない…」そんなときはぜひご相談ください。
- VW・アウディ系DSGのトラブル事例を数多く手掛けているため、的確な診断&修理が可能。
- 公式LINEからのお問い合わせなら、車種・年式・症状などを送っていただくだけでスムーズに対応できます。
さいごに
今回のトゥーランは、オイル漏れしたメカトロ周りをリフレッシュして無事に完了。
DSG特有のトラブルも、早めに発見してきちんと直せば快適な走りが取り戻せます!
今後もナイルメカチャンネル(&ブログ)では、VW・アウディを中心としたメンテナンス情報を楽しくお届けします。
チャンネル登録・ブログのブックマークもお忘れなく!それでは次回をお楽しみに~。