みなさんこんにちは。ナイルの平田です!
今回はかれこれ8年ほどお付き合いがあるゴルフ5GTIのお客様。
ガソリンスタンドで突然セルが回らなくなってしまったそうです。
セルが回らない原因を診断する
セルが回らない場合は、バッテリー上がりのことが多いのですが、スタンドの人にみてもらっても、バッテリーに問題はなさそうとのことでした。
そこで、任意保険のレッカーサービスを使って、ナイルに運び込んできました。
今回はこのゴルフ5GTIの診断を含めた修理をしていきます。
セルモーターが故障しているかどうか調べる方法
本当にセルが故障してるかどうか検査します。
配置は、奥にエンジン、手前にミッション。
そしてミッションの下にスターターがあります。
エンジンをかけてみますが、セルが回りません。
セルモーターの仕組み
セルモーターは、バッテリーと直接つながっていて、信号が送られることで、ソレノイドが飛び出てスターターが回るという仕組みです。
ソレノイドに電源が来ているか確認する
ここはバッテリーの電源が来ているので、マイナスドライバーなどがあってしまうと火花が散ります。
交換の時には必ずバッテリーを外してください。
今はバッテリーを繋いだ状態でソレノイドに電源が来ているかどうか検査します。
カプラーを外し、コネクターにテスターをさして、この状態でセルを回したら、数値がかわるかどうかを診ます。
セルを回したら数値が変わり、きちんと電気は来ていることが確認できました。
これで、セルが回らない原因は、セルモーターの故障だと特定できました。
故障したセルモーターの交換費用
このセルモーターの部品価格ですが、新品は、純正で7万円・社外品で5万円・中古品なら2万円ほどです。(工賃を除きます。)
以前の動画で上げたウォーターポンプなどは、中古品に交換する事はしないのですが、セルモーターの場合は、中古品の提案ができるケースが比較的多いです。
中古品で対応が可能なケースであれば、新品の純正品への交換と比べて5万円もお安く修理することができます。
今回についても、中古のセルモーターをご提案できるケースでしたので、中古のセルモーターに交換作業をしていきます。
故障したセルモーターを中古品に交換する
セルモーターの交換をしていきます。
バッテリーを外し、セルモーターを外します。
今回交換するセルモーター
基本は6速湿式DSGなので、基本的にはほかの車種とも共用のセルモーターになります。
トゥーランの6速、シャラン、アウディA3の6速湿式、など
わりと使いまわしができるので、中古でも見つけやすいパーツです。
とはいえ、品番もあるので、ナイルではきちんと部品商に適合確認をとっています
新しいセルモーターに付け替えます。
このあとは、バッテリーなどの復元をして、エンジンがかかるかどうか確認します
無事エンジンがかかるようになりました。
レッカーで運ばれてくるまでに、セルを何度も回すなどして、バッテリーがかなり消耗していることが多いので、バッテリーを一日充電して、翌日お客様に納車します。
エンジンがかからない原因で多いものは?
今回のエンジンがかからなくなったトラブルの原因は、セルモーターにありましたが、セルモーターが原因であるケースは、実はさほど高くありません。
どちらかというとステアリングロック、キーが回らないことや、キースイッチが割れてエンジンがかからないような故障によってエンジンがかからなくなるケースが多いです。
修理コストを抑えた気軽なワーゲンライフを
ナイルでは、対応可能なものに関しては、純正品や社外品に交換するよりもコストを抑えた修理をご提案できますので、お気軽にご相談いただければと思います。