みなさんこんにちは。ナイルの平田です!
ナイルはVW専門店として日々色々な修理・整備をしていますが、ディーラーさんと違う修理方法をすることがあります。
専門店だからこそできる修理方法についてご紹介します。
今回は、ボールジョイントのブーツ破れについて取り上げたいと思います。
車のブーツとは?
ブーツとは、車の下回りのジョイント部分にあるゴムパーツをさします。
ジョイント部分には、パーツの動きを滑らかにするためのグリスが塗られているのですが、このグリスがジョイント部分から漏れたり、土埃などの異物がジョイント部分に入り込んだりすると、ジョイント部分の動きに支障が出ます。
これらのトラブルを防ぐためのパーツがブーツです。
各ジョイント部分によってブーツの種類が異なります。
ブーツの種類
- ドライブシャフトブーツ
- ステアリングラックブーツ
- タイロッドエンドブーツ
- スタビリングダストブーツ
- ロアアームボールジョイントブーツ
- ブレーキダストブーツ
- ショックアブソーバーのサスペンションダストブーツ
ボールジョイントのブーツ破れやヒビ割れ
これはボールジョイント
足回りのロアアームとストラッドの間についていているものです。
負担がかかりやすく、破れたりヒビが入りやすい部分です。
ボールジョイントブーツのヒビ割れは車検に通る?
車検の時にブーツに破れが見られる場合は、車検に通りません。
破れていなくても、ヒビ割れがある場合は、保安基準適合外と判断されることがあります。
VWのボールジョイントブーツが破れた場合はアッセンブリー交換
多くの国産車の場合は、ジョイントに不具合がない場合は、ブーツだけを替えて対応すると思いますが、VWやAudiなどの輸入車は、ブーツのみのパーツはほとんど出回っていません。
そのため、VWやAudiのブーツ破れをディーラーさんで修理すると、ボールジョイントごと交換になります。
ボールジョイントごと交換する場合、工賃除く部品代のみで約1万2千~1万3千円ほどします。
これを左右交換する場合、工賃も含めると、かなりの支出になりますね。
ナイルはVWのボールジョイントブーツ破れを低コストで修理可能
ナイルでは、平田が20年近く探してようやくみつけた、汎用性のブーツを使用しているので、
ジョイントに不具合がない場合は、ブーツのみを交換することが可能です。
この汎用性ブーツは、ナイルでは2000円で販売しているので、ボールジョイントごと交換した場合と比べて、左右で18000円の差、およそ2万円近くコストが抑えられます。
社外品のゴムは、比較的耐久性が低いのですが、ナイルが使用しているブーツは国産ゴムなので耐久性もいいです。
ブーツが破れてから時間が経ったものについては、ボールジョイントが錆びてしまっているので、ボールジョイントごと交換になります。
ブーツにヒビが入っている段階でブーツ交換しておいた方が安く済みますよ!
ボールジョイントのブーツの交換方法
ドライブシャフトを外して、下側3本外したところです。
タイロッドのブーツは比較的簡単に交換できますが、ボールジョイントについてはやや難易度高めです。
マイナスドライバーで空気を入れてきれいな状態にします。
下の部分に針金を巻きます。
多少見栄えの問題が出ますが、コスト面を考えると、おススメの手法です。
ナックルとボールジョイントがついたら、ロアアームとドライブシャフトを付けていきます。
ナイルには、ブーツ破れの時は、アッセンブリー交換ではなく、ブーツのみを交換するという選択肢があります。
いずれ、作業頻度の高いドライブシャフトのブーツ交換も動画で出してみたいと思います。