みなさんこんにちは!ナイルです!
今回は、知り合いの業者さんから「ニュービートルの調子が悪いので見て欲しい」というお話があったので見ていきます!
ニュービートルがハンチングしてしまう原因
このビートルを見ていきます。
今回の不調の症状はハンチングのようです。
ハンチングとはエンジンの回転数トラブル
エンジンをかけたときやアイドリング中に、エンジン音が大きくなったり小さくなったりすることがあるのですが、これは、何らかの原因によって、エンジンの回転数が勝手に上がったり下がったりと不安定になってしまっている状態なのです。
このことをハンチングと呼びます。
ニュービートルがハンチングする主な原因は外からエアを吸ってしまうこと
ビートルには色んなパイプが通っているのですが、パイプに不具合が起きて、外からエアを吸ってしまう場合があります。
この、エアを吸ってしまうことがビートルがハンチングを起こす場合にもっとも多い原因です。
スモークウィザードの煙でニュービートルのエア漏れを検査
このニュービートルがどこからかエアを吸っていないか、とっておきのマシンで見ていきます!
スモークウィザード
このスモークウィザードは、煙が出ることによって、マフラーの廃棄漏れや水漏れ、エアコンのガス漏れなどを検知できる画期的な機械です。
特許技術のスモークウィザードは、多くの大手自動車メーカーとの共同作業で設計されました。特に燃料蒸発(EVAP)のシステムを検査する漏出の際に安全を考慮されており、SAE INTERNATIONALから発行された書類基準に唯一合うスモーク式リーク検知の技術です(SAE: 2007-01-1235&2008-01-0554)。
https://leaklab-japan.jp/smokewizard
ニュービートルの配管に煙を送り込んでエア漏れの検査をします
スモークウィザードを使用して、どこかの配管からエアを吸っていないか見てみましょう。
配管にアタッチメントを差し込んでスモークウィザードをオンにします。
照らしながら煙漏れがないか各部分を見ていくのですが、このニュービートルは早速煙が出てきました。
スモークウィザードの煙によって、2か所のパイプが完全に切れていることが発見できました。
このパイプの配管を直して、エンジンのアイドリングを見る流れになります。
切れていたパイプを交換してニュービートルのエア漏れ対策をしました
エア漏れしていたパイプを、プラスチックからゴムに交換してエア漏れ対策しました。
この状態で再びスモークウィザードを使用して、煙漏れがないかチェックしていきます。
今回は煙が漏れ出ていないので、煙の量を増やしてみます。
構造上つなぎ目から多少出てきますが、これは自然なことで、最初のようにもくもく煙が出てしまっている状態だと問題です。
このニュービートルは、外から吸ったエアが原因でハンチングが起きていました
配管に亀裂があってエア漏れしている状態では、エンジンに空気が入っていく量の変化をコンピュータが計算して、燃料をコントロールしてしまうので、燃費が悪くなったり、調子が悪くなったりしてしまいます。
念のためスロットルバルブもきれいに掃除しました。
コンピュータに基本調整もかけてあるので、これで実際に乗ってみて問題がなければ解決、修理完了です!
スモークウィザードなら、目に見えない故障も煙で発見できます
ただパイプが切れているだけで、エンジンのチェックランプがついてしまうことがあるのです。
このように、目に見えない故障も、スモークウィザードの煙を使うことによって発見することができます。
エアコンのガス漏れや冷却水の漏れ、マフラーの排気漏れも、スモークウィザードで発見することができます。
今の車の場合、本当に様々なものが故障の原因になるので、実際には私たちでもとても時間がかかる修理も存在するのですが、
こういったマシンを使うことで、早期に原因が特定でき、サクッと修理できるケースもあります。